スタッフに叱責されました!

(2019年8月24日)

おりーです、

社長なのに立場が弱いです。

先日もスタッフミーティングで
50代の女性スタッフから
厳しく叱られてしまいました。

おりー社長!

ホーム全体の支援方針を明確にしてください。

じゃないとミーティングなんて
やる意味がないと思います。

自立支援のグループホームです、
ってホームページに出してるけど
目指すところはどこなんですか?

毎回ミーティングで同じ課題を
議論していてちっとも進歩がありません。

モチベーションもあがりません。

開業して1年経ってますよね、
利用者さんの自立度あがってますか?

方向性を示してください!
(それが社長の責任でしょー!)

突然のことでビックリしました。

でも、正直うれしかったです。

自立支援ってなんなの?

どこまで踏み込んで支援すべきなの?

下宿として住まいと食事を提供していれば
それ以上は求めなくて良いの?

同じことの繰り返しで進歩がないなー。

グループホームってこれでいいの?

というのが、

50代女性スタッフの疑問。

彼女の問いにどう答えたのかは、
メールの最後に書きますので
あとで読んでください。

答えの前に。

50代女性スタッフの発言を
なぜ私がうれしく思ったのか、
お話したいと思います。

理由は2つです。

・自由な発言

・意識レベルの高さ

現場スタッフが感じたことを
何でも自由に発言できて、
しかも自立支援とは何かという
ハイレベルな問題意識を持っている。

なんて質の高いグループホームなのか。

我ながらうれしくなってしまいました。


スタッフが主体的な会社


っていいですよね。

50代女性スタッフの発言は
不満のように聞こえますが
そうではありません。

問題提起です。

他人事ではなく自分のこととして
会社の方針を真剣に考えている。

意識、高いですよね。

自立支援てなんだろう、とか。

自分たちはどこまで踏み込んで
利用者さんの支援をすべきなのか、

どのレベルを目指していくのか、

といったことは、

社長である私(おりー)と、
管理者がいつも話し合っていること。

経営陣が議論していることを
現場スタッフである彼女が
考えていたなんて。

すばらしくないですか?

発言の内容は辛辣でしたが
本気で真剣に考えているからこそ
直接的な言い方になる。

言いにくいことでも正面から
遠慮なくぶつけてくれました。

現場のスタッフが
会社の方針に物申すなんて
なかなかできることじゃありません。

何でも言える風通しのよい雰囲気を
作れているということですよね。

何よりキチンと答えるだろうと
信じてくれたからこそ私に
問題提起してくれたのだと思います。

うぬぼれすぎですかね。

まーでも、今のところは
自由に話し合える社風を作れている
ということなのかなと。

社長独断のワンマン経営で
息苦しい会社より全然良いです。


スタッフの質=サービスの質


スタッフは会社の主役です。

資産であり商品です。

特にサービス業では
スタッフの質がそのまんま
会社の品質になります。

グループホームもサービス業です。

スタッフの質が高ければ
サービスの価値も高い。

なので、問題提起をしてくれた
50代女性スタッフのような
意識の高い人は大事にしないと。

こんな人ばかり揃ったら最強ですね。

スタッフ全員が経営者のように
主体的に考えて動く組織。

あり得ないと思いますか?

私は可能性があると思っています。

・まっさらな未経験者を採用する

・仕事に取り組む姿勢をしっかり教育する

・自分流に固執する人は辞めていく

・組織に合う人、なじむ人だけが残る

・意識の高い人ばかりになる

朱に交われば赤くなる、と言います。

レベルの高い人に囲まれると、
普通の人もちょっと行動が変わる。

自分だけサボっていられないから。

仕事のスタンダードが上がります。

今現在、ホームのスタッフは14名いますが、
意識高いなー、主体的に動いているなー、
という人は2割くらいでしょうか。

もっともっと増やしたい。

3棟で14名は全体数も少ないし、
レベルの高いスタッフの割合を
もっと増やしていきたいです。

なので、

採用活動を継続しています。

人員数が足りたあとも採用を続けます。

レベルの高い人を集めたいから。

育成もしますが時間がかかるので
素質のある人を採った方が早い。

仕事をとられると思って
嫌がるスタッフもいるのですが
職場って切磋琢磨するところでしょ。

採用や育成については
また別な機会にお話しします。

とにかく、

社長を叱りつけてくれるほど
会社全体のことを真剣に考える
スタッフがいるというのはありがたい。

おりー社長!
 
ホームの支方針を明確にしてください。
 
自立支援って何を目指すんですか?

ヴィジョンを示すのは社長の仕事、
私の答えはこうでした。


ゴールは人それぞれ。


自立支援とは、

障害者が親族など特定の人に依存せず
一人で生きていけるように支援すること

だと思っています。

もちろんハンデがあるので
障害福祉サービスを使っての自立です。

サービスにはいろいろあります。

・相談

・訪問介護

・ガイドヘルパー

・作業所

・グループホーム

本人が必要とするサービスを
活用しながら生きていくわけです。

サービスを提供する側からすると
例えばグループホームだけで
その人の人生を丸ごと支援する
というわけではありません。

それぞれのサービスに役割がある。

グループホームの役割は
住まいと食事という生活基盤を
障害者に提供すること。

下宿所ですか?

と言われればその通りです。

じゃあグループホームでは
毎日毎日同じことの繰り返しで
進歩がなくて良いのですか?

というとそうではなく、

一人暮らしができる人は
一人暮らしに向けて
できることを増やしていく、

衛生管理や金銭管理など
生活習慣の改善が必要な人は
少しずつ改善していく、

といった進歩があるべきです。

ただし、ゴールは人それぞれ。

最終的にグループホームで
一生を終えるという人もいる。

個々人のゴールにあわせて
日常生活を支援するのが
グループホームの役割です。

会社としてはホームだけでなく、
将来的には相談や日中活動もやって
トータルな支援をしたいと考えています。

今はホームだけなので
利用者さんの日常生活の支援に集中する。

日頃から考えていたことを
スタッフへ丁寧に伝えました。

管理者や他のスタッフからも
いろんな意見が出てきて
有意義なミーティングになりました。

反省としては、

50代女性スタッフに聞かれる前に、
経営者の考え方とか、支援の方針とか
こちらから積極的に示すべきだったということ。

ビジョンがあるだけではダメ。

常に社内へ発信しないとですね。

あなたのビジョンは伝わってますか?

また、メールします。

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