【 基準値レボリューション 】 プロモコンサル下居孝之

(2016年5月28日)

極上のスッポン鍋を食べました。
 
コクのある出汁が最強です。

 
今も目を閉じると
ツヤっとしたゼラチンの輝きと
じわっとしみ込む旨味で
目と口と鼻がムズムズしてきます。
 
実はこれが生まれて初めての
スッポン料理でした。
 
なのに、最初っから
一級品を知ってしまったようです。
ご一緒した食通の人も
「こんなのは他にない…」と。
 
 
こんなに美味いんだスッポン…
 
でもこれは普通じゃないらしい…
 
他所ではきっと出会えない…
 
この味を上書きしたくない…
 
 
スッポン料理に関しては、
ものすごーーーく高い基準値が
インプットされてしまいました。
もう当分この店以外では
スッポン料理を食べられません。
 
一気にスッポン恐怖症です。
 
・・・・・・
 
基準値というのは恐ろしいです。
 
絶大な支配力。
 
基準値を下回ることを、
あなたは絶対に受け入れられない
のですから。
 
 
・食事のおいしさ
 
・住まいの快適さ
 
・ベッドの清潔さ
 
・衣服の材質、色、形
 
・友達の数、会う頻度
 
・仕事仲間からの扱われ方
 
・収入額
 
・貯蓄額
 
etc.
 
 
年収3000万円が当たり前という人が
ある日、年収800万円になったら、
とたんに焦り始めます。
 
死にもの狂いで働きます。
 
”当たり前”のものを取り戻すために。
 
持っている(はずの)ものを失う恐怖は、
何かを得たい欲望の2倍強い。
 
万人に共通する損失回避性という性質です。
 
これをプロスペクト理論と言います。
 
・・・・・・
 
高い基準を持つのはある意味ツラい。
 
時に苦しみを伴います。
 
ただしそれがパワーになる。
 
 
ビジネスでも高い基準をもつ、
スタンダードを上げる、
ということが大切ですね。
 
特に仕事のパフォーマンス、
クオリティーやスピードです。
 
「できて当たり前」のレベルを上げる。
 
と、自分に言い聞かせ、
今日もお仕事スタートです。

はりきっていきましょう!
下居孝之